朝の08時とあって、参拝者（観光客…）の姿もまばらです。
と言うよりバスの車中で幾人か、トレッキングシューズにリュック姿の乗客がありました。その方々は大社前の停留所で下車せずに、その先のバス終点から古道の散策を経て大社に向かわれる様子でした。平成の世の熊野詣でのあり方でしょう。

参道の長い石段を上った先、境内神門の内にあるご本殿は撮影禁止です。
折しも檜皮葺きの社殿大屋根修復工事が終わったばかりで、静かな境内で真新しい大屋根と、権現造りの本家とも言われるご本殿を拝めただけでもありがたい機会でした。

本殿参拝を済ませて参道の石段を引っ返す途中、ちょうど参拝者（観光客…）の一団が旗を手にしたガイドさんを先頭に上って来ました。すれ違いざま耳に入るのは日本語ではありません。これも世界遺産指定の効果でしょうか、この熊野の聖地にも国際化の波が進んでいました。

鳥居を出ると駐車場には大型観光バスの華やかな車列。やはり社寺の参拝は早い時間に限ります。経費削減のために路線バスを使う身にとって、時間に余裕を持つことがなにより第一。地元の小学校で使われなくなった椅子でしょう、そんな椅子でもバスを待つ時間にはありがたいものです。