木材店が造る木の家 益子材木店

JR飯田線 田本駅  08時49分

date 2011.12.04

特段に己を秘境駅マニアと自負しているわけではありません。
それでもせっかく小和田駅を訪ねたこの機会に、やはり飯田線で上位にランキングされているいくつかの駅に足を伸ばしてみることにしました。

小和田駅から天竜峡行きの下り普通列車に揺られます。
話に聞くとおり、ボックスシートから見える飯田線の車窓はきれいです。お陰さまでお天気にも恵まれ、山の緑と下を流れる天竜川の碧が目にさえます。

そんな風景を眺めること小和田駅から33分、県境を越えた田本駅です。ホームに降り立ち上下左右を見渡して、「ほぉ、これはなるほどぉ…」とうならされます。背後に迫る高く急な断崖、日頃耳にする「白線の後ろまでお下がりください」とは、まずできません。

田本駅ホーム

この駅では目的がありました、それは駅から人家がある県道まで歩いてみること。
到着早々ホーム端にある階段を上り、駅全景が見えるトンネルの上から急な山道を登りはじめました。ところが予想していた以上に険しい行程と、このまま進んで帰路の列車時刻に間に合うのか…と心配になり、まことに情けないことに途中で断念、引き返すことになりました…。……お恥ずかしいことです…。

田本駅全景

駅ホーム天竜峡寄りにある待合室に腰掛け、目の前に迫る山々を見渡します。その至るところ、やはりここでも残念ながらマツが枯れているのが目に入ります。それ以外は小和田駅と同様、風の音と眼下を流れる天竜川の川音しか我が身に降りません。

列車が到着するまでの約30分間、今思うととても贅沢な時間だったような気がします。

田本駅待合室
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