こちら建具屋さんの作業場です。
今回は弊店在庫の青森ヒバで障子の製作をお願いしました。
すべてが建具用材でないのはご容赦頂くこととして、加工の準備ができたとの知らせを受けて用材の確認に向かいました。
到着後、相変わらず作業場いっぱいに青森ヒバ特有の香りが広がっています。
各々の部材の寸法に合わせて製材後、改めてクセや曲がりを確認します。
さて上の画像右側に揃えました幅の広い四枚。部材の年輪に沿ってヤニのように、ヒバの油がにじみ出ているのがおわかりでしょうか。
この油こそが青森ヒバが持つ芳香と色ツヤの源で、製材後20年を経ても製品から抜け消えることはありません。
合板や集成材では為し得ない天然木と天然乾燥材の成せる価値は、これから建具屋さんの手によって障子に姿を変えても、建て込まれた家の中で変わることはありません。