木材店が造る木の家 益子材木店

一週間でたったひとり

date 2011.06.11

弊宅玄関に接する道路は、近くにある市立中学校の通学路になっていて、朝夕は多くの中学生が徒党を組んで通るとても賑やかな時間帯があります。
また、自動車の往来が妨げられていることから犬の散歩や、自転車の前かごにネギやタマゴを入れた買い物帰りのご婦人が多く使われる道路でもあります。

週の初めに建て主さんから預かりましたスギを、この数日その夕方の人通りの多い時間帯に弊宅の玄関先で磨いていました。細君に用意していただいたヌカゾウキンを使い、写真の状態で約30分間ほぼ毎日行いました。上に乗っているスギが作業中の建て主さん所有、下にあるものが数年前から弊宅玄関内に置かれたスギです。弊宅のスギ底部には、キャスターが取り付けられていて可動式になっています。

この状態で毎日30分

細かく手を動かす私の姿を見て、通りかかる誰もの目が「ナニやってんだ、このオヤジ…」と言っています。マァ、自転車で通り過ぎる中学生は別として、犬の散歩で歩くご婦人などはいかにも怪訝そうな顔つきです。

その中でたったひとり、自転車を止めて「キレイですね」と声を掛けてくれたご婦人がいました。一見したところ60才前後、前のかごに紙パックの牛乳が入っていました。
ご婦人から「これはなんの木ですか?」と問われ「これはスギです」と私。すると「なにに使われるのでしょう?」「なんでも、これから建てられる家の玄関に置かれるそうですよ」。「その布袋の中は?」「ヌカが入っています、ヌカゾウキンですよ」「ヤッパリィ、私も実家で親にやらされましたよぉ」と笑われました。

一昔前まで大工さんや畳屋さんは、工事をされる家の玄関先でその技術を見ることができました。一週間の毎日30分間でたったひとり。どぉでしょう、この数字は多い?

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