date 2011.11.16
小菅から荒川土手を下流に15分、京成本線の線路をくぐって堀切橋に出ます。
ここでちょうど正午です。
時折すぐ脇を走る京成線の列車を横目に、車の往来が激しい橋上の歩道を対岸に向かいます。
惜しまれながらもシリーズに幕を下ろした、あの国民的教育番組のオープニングに使われた光景です。対岸はアスファルトで舗装されていましたが、やはり土手の道はこうでなくてはいけません。
前方に東武伊勢崎線の陸橋が大きく見えるころ、都道449号線に降りてこの角を西に折れます。ここの土手上から、先ほど歩いてきた荒川対岸の小菅一丁目方面を望むとほぼ一直線。かつてはここまで、対岸と道でつながれていたと実感できました。
道なりに進むと伊勢崎線のガードをくぐり、さらに常磐線のガードをくぐります。
千住宿北の追分です。交差点北東の角に低く、申し訳程度に標識が建ててありました。
「北へ旧日光道中 東へ旧水戸佐倉道」。
すでにこの道は旧奥州日光街道、芭蕉翁と曾良のふたりはこの角を北に向かいました。
交差点よりほんのわずか南側に位置する「槍かけだんご」さん。現在では多くのグルメサイトに紹介され、その味は都内屈指であると高名です。しかし私としては「だんご」そのものよりも、明治年間建築のこの店構えがたまらなくうれしい。
駅前通りの少し手前旧街道沿いに「千住宿本陣跡」の石碑があります。
正午をかなり廻ってさすがにお腹が空きました。
そこでこの先にあったおそば屋さんで、遅いお昼を取ります。前回の反省からあまり長い時間腰掛けることなく、更科の大ざるを濃いめのつゆでいただきました。