木材店が造る木の家 益子材木店

箱根旧街道西坂を上る

其の五  上長坂

date 2012.01.05

笹原新田上長坂
11時35分 笹原新田上長坂

笹原一里塚を後にして、さらに上を目指します。

このあたりから上長坂(かみながさか)、通称「かみなり坂」と呼ばれるそうです。いったん国道一号線と合流しますがすぐに分かれ、再び両側から木々が生い茂る石畳の中を進みます。

笹原新田上長坂
山中新田富士見平
11時45分 山中新田富士見平

上長坂を上り進むと国道一号線に出ます。

大きなカーブを迂回して横断歩道を渡るとそこが富士見平。芭蕉翁の句碑が建てられてあります。

「霧しぐれ 富士を見ぬ日ぞ面白き」。

あいにくと霧がかかって、せっかくの富士山が見えなかったのでしょうね…。でもこの日はお陰さまで、ごらんの秀峰富士がハッキリと望めました。

秀峰富士

その地名のとおり、確かにこの眺望に足が止まりました。しかしいつまでもこの絶景を楽しんでいる余裕はなく、富士山に後ろ髪を引かれる思いで歩き出します。

富士見平から上長坂
11時57分 国道一号線を箱根峠に向かうサイクリスト

この道中は、現在の国道一号線を縫うようにして進みます。一号線が幾度もカーブを描きながら続くのに対して、旧街道西坂はほぼ直線的に作られています。
このことから、この旧街道がいかに急勾配かがうかがえ知ることができます。

富士見平からさらに進んで一号線に出ます。この写真中央のゼブラゾーンにおわかりでしょうか、ひとりの男性サイクリストが箱根峠に向かってペダルを踏んでいました。

ガンバレ、サイクリスト!!

男性サイクリストの背中を見送り、一号線を横断して再度旧街道に入ります。

街道の両側を杉の林で囲まれて石畳が続きます。西坂ではもっとも当時の雰囲気を味わうことができる区間ではないかと記憶します。それにしても、この坂はホントに長い…。

山中新田上長坂
〒302-0122 茨城県守谷市小山386 益子材木店
TEL 0297(48)1270 FAX 0297(45)2081
お問い合わせ個人情報保護方針