木材店が造る木の家 益子材木店

北限の茶処から

date 2011.05.27

私事で恐縮ですが、私の母方の近い身内が、県北大子町左貫で富田園製茶という製茶業を営んでいます。例年この時季になると左貫から新茶が届き、北限の茶処で採れた初夏の香りを楽しめたものでした。

左貫の新茶摘み

そして昨日、その茶処から届いた封書の中には、

さて今年の新茶ですが、
先の大震災による福島第一原発の放射能漏れ事故により、大子町の茶葉からも暫定基準値を上回る放射能セシウムが検出され、出荷規制の対象になりました。これにより本年度の奥久慈大子町産の一番茶は、残念ながら製造販売ができなくなってしまいました。
当工場と致しましては誠に不本意ではありますが、本年度は安全が確認された産地から荒茶を仕入れ、当工場にて仕上げ加工を施して販売させていただくことと致しました。
いつもお買い上げいただいているお茶に、出来る限り近づけて皆様にご提供できますよう努力させていただきます。なにとぞ本年も、当工場のお茶をよろしくお願い致します。

と書かれた文面が入っていました。
こうした身近なところからの知らせに、改めて今回起きた事故の大きさと深刻さを考えさせられます。現地で復旧作業に携わる方々の苦労は計り知れないものがあります。それでも一日も早い収束と、このような便りは今年限り、二度と届かないことを祈ります。

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